おすすめのプライベート検索エンジン│プライバシー保護
従来の検索エンジンは、どれほどの量のユーザー情報を取得しているのでしょうか?実は、かなりの情報が収集されています。
大半のメジャーな検索エンジンは、検索履歴、位置情報、デバイス情報、さらには検索時間といったデータも収集しています。こうした情報は、ターゲティング広告に使われたり、第三者機関と共有されたりする傾向があります。
しかし、仕組みが従来のものとは異なる、プライバシー重視の検索エンジンもあります。「プライベート検索エンジン」と呼ばれ、トラッキングを制限または排除したり、プロファイリングを回避し、ユーザーの匿名性を優先するような設計になっています。
この記事では、プライベート検索エンジンの仕組み、従来の検索エンジンとの比較、おすすめの検索エンジンをご紹介します。
プライベート検索エンジンとは?
「プライベート検索エンジン」とは、ウェブ閲覧中の個人情報を保護するよう設計された安全な検索エンジンです。IPアドレス、検索履歴、位置情報などのデータを収集する従来の検索エンジンとは異なり、この種の追跡やプロファイリングを回避します。
また、検索履歴の記録やアクティビティの保存、ターゲティング広告による追跡も行いません。大半のプライベート検索エンジンは暗号化やプロキシ技術を採用しており、サービスや第三者からユーザーの身元や検索行動を隠蔽します。
プライベート検索エンジンは、データを商品化することなく自由に検索できる環境作りを目的としています。
プライベート検索エンジンの仕組み
プライベート検索エンジンでは、個人情報を提供することなく安全にウェブ検索ができます。単なる広告ブロックやプライバシー保護ツールとは異なり、根本的に異なる仕組みで構築されています。
プライベート検索エンジンには、以下のような特徴があります。
- 検索履歴の保存なし:検索クエリは保存されず、身元と紐付けられません。
- パーソナライズ広告の削減:過去の検索内容に基づく広告が表示されません。
- 総合的なプライバシー強化:プロファイル作成なし、追跡なし、バックグラウンドでのデータ収集なし。
- より中立的な検索結果:過去のクリック履歴に基づくフィルターに左右されません。
- 第三者への情報流出抑制:あなたの情報が第三者に流出することはありません。

独立型検索エンジンとプロキシベース検索エンジンの違い
プライベート検索エンジンは、おおまかに分けて2種類あります。一つは独立型検索エンジンです。ウェブをクロールして独自のページインデックスを構築するプライベート検索エンジンで、GoogleやBingなどのサービスに依存せず、直接検索結果を生成します。この構造により、データの処理方法や保存される情報について完全な制御が可能になっています。
二つ目はプロキシベース検索エンジンです。独自の検索インフラを構築するのではなく、ユーザーと大手検索プロバイダー間のプロキシとして機能するプライベート検索エンジンで、検索ワードを入力すると、エンジンはユーザーに代わってそのリクエストを1つ以上の外部検索プロバイダーに送信し、個人を特定できる詳細情報を除去した上で、結果をユーザーに表示します。
プロキシベース検索エンジンでは、より広範な検索結果へのアクセスを維持しつつ、プライバシー保護が強化されます。両者のアプローチはプライバシー保護を目的としていますが、このように仕組みが異なります。独立型検索エンジンでは第三者を完全に排除し、プロキシベース検索エンジンではユーザーを第三者から遮蔽します。
プライベート検索エンジンを使うべき理由は?
大半のユーザーは気づいていないかもしれませんが、従来の検索エンジンでは多くの個人情報が収集されます。収集される可能性のあるデータは以下の通りです。
- 検索キーワード:検索内容はあなたに関する様々な情報を知る手掛かりとなります。従来の検索エンジンでは、検索履歴がデフォルト保存される傾向があります。Googleから検索履歴を削除する方法はこちら。
- 位置情報とデバイス情報:現在地、使用デバイス、使用ブラウザを収集します。
- クリック履歴:クリックしたリンクやページ滞在時間を記録します。
これらの情報は主に以下の目的で利用されます。
- ターゲティング広告:行動履歴に基づいて表示される追跡型広告。
- パーソナライズ検索:過去の検索履歴が今後の検索結果に影響を与えます。
- データ共有:あなたのプロフィールが第三者に共有または販売される可能性があります。
プライベート検索エンジンは従来の検索エンジンとは異なるアプローチを図っています。ユーザー情報を追跡しませんし、検索履歴を記録せず、アクティビティをユーザーのプロフィールに紐付けることもありません。これにより、ターゲティング広告が減り、データ収集への晒露が軽減するのでプライバシー保護が強化されます。
追跡システムに情報を提供せずに検索したい場合、プライベート検索エンジンを利用することで簡単に対処が可能です。
プライベート検索エンジンとシークレットモードの違い
シークレットモードを使えばプライベートにウェブ閲覧できると思いがちですが、プライベート検索エンジンとシークレットモードの仕組みは大きく異なります。
シークレットモードは、ブラウザが履歴・クッキー・フォームデータを端末に保存するのを防ぎます。端末を他者と共有していてその人に閲覧履歴を見られたくない場合には有用ですが、Webサイト・インターネットプロバイダー・検索エンジンがあなたの行動を把握するのを阻止するものではありません。Googleはシークレットモードでのデータ処理方法に関して訴訟に至った事例もあります。また、広告やトラッカーをブロックしませんしIPアドレスも隠しません。
一方で、プライベート検索エンジンは、そもそもユーザーデータの収集を回避するよう設計されています。検索ワードの保存、位置情報の記録、ユーザープロファイルの作成といったことは一切行いません。暗号化やプロキシ機能を使用してあなたの身元や検索クエリを常時非公開に保てるプライベート検索エンジンもあります。
まとめると、シークレットモードは端末のプライバシーは守れますが、オンライン上でのアクティビティをプライバシー保護するものではありません。対して、プライベート検索エンジンはブラウザ内だけでなくウェブ全体でのプライバシー保護が可能です。
プライベート検索エンジンで完全匿名になれる?
プライベート検索エンジンはプライバシー保護のために設計されていますが、完全なる匿名性を保証するものではありません。
大半のプライベート検索エンジンは、検索履歴やIPアドレスを保存せず追跡クッキーも使用しません。また、ユーザープロファイルの作成や、検索履歴と個人情報の紐付けも行いませんので、ユーザーの行動をほぼ全て記録・分析する従来の検索エンジンと比べると、プライバシーはかなり強化できます。
とはいえ、完全な匿名性の実現は難しいです。たとえ検索エンジンが情報を追跡していなくても、ウェブの他の機能が追跡している可能性があります。例えば、VPNやプライバシー重視のブラウザなど追加ツールを導入しない限り、検索結果から訪問したサイトは、あなたに関する情報を依然として収集できてしまいます。
ExpressVPNのような信頼性のあるVPNを使えば、IPアドレスを隠して通信を暗号化できるため、ウェブ全体のプライバシーを大幅に強化できます。
まとめると、プライベート検索エンジンは情報追跡を大幅に減らせますが、オンライン上のすべてのプライバシーを保護できるものではありません。
【ランキング】おすすめのプライベート検索エンジン
Google以外にも検索エンジンは沢山存在します。特にプライバシーを重視する場合は、プライベート検索エンジンを利用すれば、情報の追跡、プロファイリング、個人情報をベースにしたパーソナライズ検索を回避できます。
1. DuckDuckGo:プライバシーとシンプルさにおいて総合ナンバーワン

DuckDuckGoはシンプルさを追求したプライベート検索エンジンです。検索履歴の追跡、個人情報の保存、ターゲティング広告を一切行いません。プロファイリングされることなく検索ができます。
さらに、検索結果には大手サイトだけでなく、クラウドソーシングや独立系コンテンツも豊富に表示されますので、幅広い結果を取得したいユーザーにおすすめです。
Torブラウザ経由で独自の.onionアドレスを利用すれば、プライバシー保護をさらに強化することもできます。
DuckDuckGoのインターフェースはクリーンで直感的に操作できますから、すぐに使いこなせます。検索エンジン以外でもプライバシーを強化したい場合、DuckDuckGoはトラッカー遮断や暗号化を強制するブラウザ拡張機能やモバイルアプリも提供しています。
2. Qwant:EUを拠点とし、厳格なプライバシーポリシーを採用

Qwantはフランスを拠点とするプライバシー重視の検索エンジンで、検索履歴の追跡や個人情報の保存を一切行いません。また、EUの厳しいデータ保護法に準拠しています。
ユーザーの行動に基づいて検索結果をパーソナライズすることはありませんが、国・地域に応じて調整されています。個人プロファイルを作成したりターゲティング広告を表示することなく、国・地域別に関連性の高い情報を提供しています。
Qwantは独自の検索インデックスを採用していますが、画像検索や関連性の高い結果が十分に得られない場合は、Bingからも結果を取得しています。
Qwantは提携企業を通じて文脈に応じた広告を表示します(ユーザーの身元や履歴ではなく、検索ワードに基づいた広告のみとなっています)。
アメリカ外に拠点を置き、アメリカの大手テックエコシステムに依存していないプライバシーを重視した検索エンジンをお探しの方におすすめです。
3. Startpage:追跡せずにGoogle検索結果を表示

StartpageはGoogleの検索結果を表示できますが、情報を追跡されません。IPアドレスの記録、検索履歴の保存、追跡用クッキーの使用を行わないため、検索内容をプライベートに保てます。
Startpageの検索結果の大部分はGoogleから提供されますが、クエリの種類によってはBingなど他のソースからも情報を取得する場合があります。但し、地域設定やパーソナライズ・追跡機能が排除されていますので、検索結果がいつもと若干異なってくることもあります。
Startpageは現時点の検索ワードのみに基づくコンテキスト広告を表示し、個人情報や閲覧履歴とは一切関連付けられません。
「匿名表示」という優秀な機能もあり、プロキシ経由でリンクを開くため、訪問サイトに実際のIPアドレスが一切表示されません。Googleの検索品質を保ちつつプライバシーを強化したい場合、Startpageは有力な検索エンジンでしょう。
4. Ecosia:プライバシー重視かつ環境に配慮した検索エンジン

Ecosiaは単なる検索エンジンではなく、森林再生プロジェクトとしても活動しています。検索するたびに、植林活動が最も必要とされる地域への資金提供につながります。同社は月次財務報告書と植林領収書を公開していますので、資金の使途を明確に確認できます。
プライバシー面においては、Ecosiaは個人プロファイルの作成、データ販売を一切行いません。IPアドレスは最大7日後に匿名化され、外部のトラッキングツールも使っていません。大半の検索結果は、ユーザーの所在地や設定に応じてMicrosoft BingまたはGoogleから提供されます。
Ecosiaは、非必須クッキーや検索プロバイダーの設定を柔軟に管理できるようになっています。クッキーを拒否した場合、現在の検索内容に基づく文脈広告のみが表示され、個人情報に基づくパーソナライズ広告は一切表示されません。
Ecosiaは100%再生可能エネルギーで運営されている成功事例です。必要量の2倍の太陽光発電を行い、クリーンエネルギーを電力網に還元しています。
環境負荷を抑えつつプライバシー保護も強化した検索エンジンをお探しなら、Ecosiaはシンプルかつ透明性のある形で両方を実現できます。
5. Mojeek:独立インデックス、トラッカーなし

Mojeekは、独自の検索インデックスを一から構築しているという点で、他の検索エンジンとは群を抜いています。GoogleやBing、その他のサードパーティ製の検索エンジンに検索結果を頼っていません。Mojeekは独自のウェブクローラーとランキングアルゴリズムを使用して、完全に独立した検索体験を実現しています。
プライバシー重視を最優先しており、ユーザー行動の追跡、検索履歴の保存、行動に基づくプロファイルの作成を一切行いません。検索内容をプライベートに保て、ターゲティング、パーソナライズ、潜在的な干渉がありませんので、すべてのユーザーに全く同じ検索結果が表示されます。
Mojeekは受賞歴のある環境に優しいデータセンターでインフラを運用しているので、環境意識の高いユーザーにおすすめできる検索エンジンです。
6. Swisscows:家族向けで、自社サーバーでプライバシー保護

Swisscowsはプライバシー保護を重視した検索エンジンで、個人情報の保存、検索の追跡、ユーザープロファイルの作成を一切行いません。検索クエリはクラウドサービスを経由せず、サードパーティの関与なしにSwisscows自社のサーバーで直接処理されています。
これらのサーバーはデータ保護法が厳格なスイスに設置されているため、情報はスイスの厳格な法的保護下で守られます。
SwisscowsはMicrosoft Bingの広告を表示します。これらの広告は個人情報ではなく検索キーワードに基づいて表示されるため、スポンサー結果が表示されてもユーザープロファイルと紐付けられる心配はありません。
Swisscowsはプライバシー保護だけではなく家族利用も考慮して構築されており、暴力や性的なコンテンツはインデックス化・表示されません。学校やご家庭でより安全でクリーンなブラウジングを体験したい方におすすめです。
7. Searx:分散型オープンソースの検索エンジン

SearxはGoogle、Bing、Wikipediaなど多様なソースから検索結果を取得しますが、ユーザーをやアクティビティを追跡したりしません。IPアドレスの保存や検索履歴を一切記録せず、追跡クッキーもブロックします。
Searxはオープンソースであるため、誰でも内部構造を確認したり独自のバージョンを運用したりできます。データを収集する中央サービスが存在しないので、検索エンジンの動作を自由に調整できるのです。使用する情報源、結果のフィルタリング方法、外観までカスタマイズが可能です。
また、分散型であるため単一企業のプライバシー概念に依存しません。Searxは選択肢が豊富で、カスタマイズ性に優れた検索エンジンです。
8. MetaGer:非営利団体が運営、匿名検索できる

MetaGerは「情報を追跡されることなくインターネット検索できる検索エンジン」というシンプルなミッションを掲げています。ドイツの非営利団体が運営しており、個人データの収集やユーザープロファイルの作成は一切行いません。
MetaGerは単一のソースに依存せず、複数の検索エンジンの結果を統合しています。これにより、単一のアルゴリズムのバブルに閉じ込められることはありません。また、内蔵プロキシ経由で検索結果を開くことも可能で、訪問サイトに身元を知られたくない場合に便利です
MetaGerの最大の欠点は、無料利用が終了してしまったこと。利用するには有料プランでのみ取得可能な「MetaGerキー」の作成が必要となります。
良い点は、全システムが再生可能エネルギーで稼働しているため、環境に優しい検索エンジンであることです。
9. Gibiru:フィルタリングなしの匿名検索結果に特化

Gibiruは、プライバシーとフィルタリングなしの検索結果を求めるユーザーのために構築されました。検索履歴を記録せず、クエリをプロフィールに紐付けません。追跡や行動ターゲティングなしに匿名で情報にアクセスできます。
Gibiruは暗号化されたプロキシを使用して結果を取得して追跡要素を排除しますので、身元をプライベートに保てます。
モバイルアプリも提供しているため、モバイル端末でも追跡なしで検索エンジンを利用できます。
10. Brave Search:Braveブラウザに統合された検索エンジン

Brave Searchはプライバシー保護を目的に設計されている検索エンジンで、検索履歴を保存せず、広告に追跡されることもありません。検索すると結果をプライベートに取得できます。
Brave Searchは独自の検索インデックスで動作するため、GoogleやBingから結果を取得することはありません。Braveの構築・提供のもと、検索結果が表示されます。Braveブラウザをご利用の場合、Brave Searchは標準搭載されています。ただし、Braveブラウザを使用していない場合でも、Brave公式サイトからBrave Searchにアクセスできます。
その他従来の検索エンジン

多くのユーザーは依然としてGoogle、Bing、Yahooなど従来の検索エンジンをデフォルト利用しています。高速で素早く利用できますし、使い慣れているからです。しかし、これらのエンジンには追跡機能、ターゲティング広告、データ収集が組み込まれています。
ここでは、データ処理に関して、これら大手の検索エンジンとプライバシー重視のプライベート検索エンジンの違いを簡単に比較します。

Googleは、多くのユーザーが無意識にデフォルトで利用している検索エンジンです。ウェブを巡回して数十億のページをインデックス化し、検索アルゴリズムで数百のシグナルを使って表示する情報を判断します。
エンジンは高速で、関連性が高く、パーソナライズされた検索結果が表示されます。これは、パーソナライズド検索と呼ばれ、Googleが収集するデータ(検索履歴、クリック履歴、位置情報など)に基づいています。
これによりユーザー体験が快適で便利に感じられますが、検索結果はあなたの詳細なプロフィールに寄与していることも意味します。このプロフィールは広告ターゲティング、コンテンツ推薦、表示内容に影響します。Chromeのプライバシー設定で一部調整は可能ですが、Googleによるデータ収集を完全に停止することはできません。
総合的にGoogleの検索機能は優秀ではありますが、プライバシー保護を重視する場合には、背景でどのような処理がされているかを念頭に置いておきましょう。
Bing

Bingはマイクロソフトの検索エンジンです。2009年にリリースされて以来、進化を続けています。現在では、ウェブ検索、画像検索、動画検索、地図検索などといった全般機能に加え、いくつか新機能も追加されています。
最大のアップデートの一つがMicrosoft Copilot(旧:Bing Chat)で、従来の検索結果に加え、AIを活用した回答が表示されます。より会話的な検索形式を支援するよう設計されており、ウェブ上の情報をリアルタイムで取得します。
Bingは他のMicrosoft製品とも緊密に連携しており、Microsoft Rewardsなどの特典も提供しています。Googleほど広く使われてはいませんが、機能が充実しており成長を続けている検索エンジンです。
Bingはその他の検索エンジンと同様、より関連性の高い検索結果や広告を表示するため、検索内容、位置情報、使用デバイスなどの情報を収集します。なお、Microsoftのプライバシー設定から収集内容の調整は可能です。
Yahoo

Yahooはかつて検索分野における先駆的な検索エンジンでした。Yahooは検索エンジンが主流になる前、人間が管理するディレクトリ型検索サービスとしてスタートしました。その後、フル機能の検索エンジンへと進化を遂げました。
現在、Yahoo検索エンジンはBingの技術を利用しています。つまり、検索語を入力すると結果はMicrosoftから提供されますが、見た目や操作感はYahooが開発しています。Yahoo検索エンジンは、Yahooニュース、ファイナンス、メールなど、その他のYahooサービスと連携しています。
Yahooは検索履歴、位置情報、デバイス情報、広告とのインタラクションを収集し、コンテンツや広告をパーソナライズしています。検索ログデータは最大18か月間保存され、IPアドレスは6か月以内に匿名化されます。Yahooのプライバシー設定から、データの管理や削除が可能です。
Yahooから別のサービスに移行する場合、こちらのYahooメールアカウントの削除方法をご参考ください。
ニーズに合ったプライベート検索エンジンの選び方
プライベート検索エンジンの特徴は、各社それぞれ異なります。トラッカーのブロックに重点を置くもの、家族向けのコンテンツにフォーカスしたもの、さらには環境保護活動を支援するものもあります。
プライベート検索エンジンを選ぶ際には、自分が最も重視したい要素と、検索エンジンの利用目的を考慮するようにしましょう。

気軽なブラウジングに最適
簡単に使えるプライベート検索エンジンをお探しなら、以下の検索エンジンが使いやすく馴染み深いデザインなのでおすすめです。
- DuckDuckGo:シンプルさを追求した検索エンジン。追跡なし、複雑な設定なし、すっきりしたレイアウトで直感的に検索できます。
- Startpage:Googleの検索結果を提供しますが、追跡機能が排除されています。見た目や操作感が馴染み深いので、すぐに使いこなせます。
研究者やヘビーユーザーに最適
特定のトピックについて表面的な結果だけでなく、より深く掘り下げたい場合、カスタマイズと柔軟性に優れた検索エンジンがおすすめです。
- Searx:オープンソースで高度にカスタマイズ可能です。使用する検索エンジンを選択したり、結果をフィルタリングしたり、独自のバージョンを実行したりできます。
- Mojeek:GoogleやBingに依存せず、独自にウェブをクロールするため、完全に独立したソースからの結果が得られます。
- Brave Search:独自の検索インデックスを採用しており、AIサマリーや多様な結果表示など、リンク表示以上の機能を求めるユーザー向けです。
モバイルユーザーに最適
主にスマートフォンで検索する場合は、高速でプライバシー保護が徹底され、小さな画面でも使いやすい検索エンジンが望ましいでしょう。
- DuckDuckGo:堅牢なモバイルアプリとブラウザを提供しています。トラッカーをブロックし、暗号化接続を実行。iOSとAndroidの両方でスムーズに使えます。
- Brave Search:Braveブラウザにデフォルトで内蔵されており、モバイルでも良好に動作します。デスクトップ版と同じプライバシー優先設定を採用しています。
オープンソースを重視するユーザーに最適
カスタマイズや内部検証、さらには自身でのホスティングが可能なツールをお探しなら、以下の検索エンジンがおすすめです。
- Searx:完全なオープンソースで、透明性を重視した設計となっています。独自のバージョンを実行したり、参照元を選んだり好みに合わせてユーザー体験をカスタマイズできます。
- Mojeek:オープンソースではありませんが、大手テック企業や外部インデックスに依存せず、完全に独自開発されています。
環境意識の高いユーザーに最適
検索のプライバシーを保護しつつ環境にも配慮したい方は、以下の検索エンジンが両方の要件を満たします。
- Ecosia:検索収益を植林活動に充てています。検索するたびに、世界中の森林再生プロジェクトへの資金提供に貢献できます。また、100%再生可能エネルギーで稼働しています。
- Mojeek:エネルギー消費量が低いことが実証されたデータセンターでサーバーがホスティングされており、プライバシー保護と環境配慮を両立する検索エンジンです。
オンラインプライバシーを強化できるその他のツール
プライベート検索エンジンはプライバシー保護の一対策に過ぎません。オンラインで完全にプライバシーを守りたいなら、トラッカーブロッカー、セキュアなメッセージアプリ、VPNなどその他のセキュリティツールと併用するようにしましょう。
ExpressVPNのような実績のあるVPNは、IPアドレスを隠蔽しネット通信を暗号化して、あなたのネット上のアクティビティが第三者に見られるのを防止します。プライベートブラウザと併用すれば、ネット習慣を変えることなく、プライベートで安全にブラウジングできるようになります。
さらに保護を強化したい場合は、ExpressVPNの高度な保護機能を有効にしましょう。プライバシーを侵害する可能性のあるトラッカー、広告、その他の不要なコンテンツをブロックできます。
【FAQ】プライベート検索エンジンに関してよくある質問
プライバシー保護に最も優れた安全な検索エンジンは?
一部の検索エンジンはプライバシー保護機能がより充実していますが、仕組みはそれぞれ異なります。情報を追跡されずに検索したい場合、DuckDuckGo、Qwant、Startpageがおすすめです。オープンソースの検索エンジンをお探しなら、Searxが良いでしょう。
プライベート検索エンジンは何らかの情報を追跡しますか?
ほとんどのプライベート検索エンジンは検索履歴やIPアドレスを保存せず、クッキーを使った追跡も避けています。パフォーマンス改善のため(検索クエリの頻度など)、限定的な匿名統計を保持する場合もありますが、そのデータを個人アカウントと結びつけることはありません。正当な検索エンジンであれば、もしも何かの情報を収集する場合はプライバシーポリシーにその旨をきちんと明記しています。
DuckDuckGoはGoogleが所有していますか?
いいえ。DuckDuckGoはアメリカに拠点を置く完全な独立企業です。様々な情報源(一部の結果についてはMicrosoftを含む)から検索結果を取得していますが、Googleやその他の大手テック企業に所有されてはいません。
プライベートモードやシークレットモードでプライバシー保護できますか?[
残念ながら、プライバシー保護はできません。シークレットモードやプライベートモードは、ブラウザが端末に履歴を保存するのを防ぐだけです。インターネットプロバイダー、訪問したウェブサイト、検索エンジンは、あなたのアクティビティを依然として把握できます。端末上のプライバシー保護には有用ですが、オンライン上で匿名性を確保するものではありません。
スマートフォンでもプライベート検索エンジンは使えますか?
はい、大半のプライベート検索エンジンはスマートフォンでも同じように利用できます。例えば、DuckDuckGo、Brave、Ecosiaはいずれもモバイルアプリを提供しています。Startpageなどはモバイルブラウザでスムーズに動作します。パソコンでないとプライベート検索エンジンが使えないというわけではありません。
DuckDuckGoはGoogleよりプライバシー保護ができますか?
はい。Googleは検索結果や広告をパーソナライズするため大量のデータを収集します。DuckDuckGoは検索内容を追跡せず、プロフィールとも関連付けません。また、閲覧中のトラッカーもブロックします。Googleはカスタマイズ性には優れていますが、検索履歴を追跡されたくない場合はDuckDuckGoがおすすめです。
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